活動事例

まちのスキ間をみどりで埋めよう!

 

再開発団地内広場で

2014年の夏にオープンしたコミュニティカフェは、多世代同居型集合住宅群として敷地内に保育所や老人介護施設、クリニックなどの諸施設が完備された団地の一角にオープンしました。

ベビーカーを押す若いママたちとお年寄りが、なかよく集う姿はとても魅力的で、またレンタルスペースでは連日、さまざまな教室やイベントが開催され、早くも地域のコミュニティセンターの役割を果たしつつあります。

カフェ前の広場は、当初、みどりがまったくありませんでした。それで、少しずつ、プランターやポットを置きはじめました。すると、管理会社がプランターを5基設置してくれました。植木を持ち寄る方も出始めました。カフェのご好意で、ガーデニング教室も秋以降、2度開催しました。

2015年の春からは、舗装面のポット・プランター類による緑化のモデルケースとすべく、本格的な緑化と地域住民一体となった維持管理活動をスタートさせます。

小学校で

創立60周年を迎えた2013年に、新校舎が完成した区立小学校。それまでも、世田谷区内で真っ先に校庭を芝生緑化した学校ですが、改めて国立競技場と同じ仕様で校庭も再施工されました。

創立当時に植えられたソメイヨシノや、この学校の校歌にも謳われるシンボルツリー的な存在のシラカシなどの樹木は、いまや大木となって亭々と並び立っています。古くからの日本庭園風の一角や、新しく植え込まれた植栽、芝生による屋上緑化…と、この学校のみどりはたいへんに豊かですが、これを維持するマンパワーの不足が、着任以来、校長を悩ませてきました。確かによく見ると、学年園も、花壇も、いたるところ「まちのスキ間」状態です。

そこで、私たちはこの豊かなみどりを維持し、さらに魅力的なものにする活動に着手することにしました。みどりを慈しむ心は、子供の時から育まれるものです。次世代の担い手たちのための活動が、これから始まります。

市民緑地で

ここも近年指定を受け開園されたばかりの市民緑地です。約2,000平米の敷地面積があり、元々梅林だったので、現在もウメを中心に、カキやクリなどの新たな果樹も補植され、今後「花と実と香りを楽しめる緑地」として育てられていくところです。

現状では、まだ、みどりが希薄な印象ですが、地面が舗装されていないため、ひとたび足を踏み入れると、昔の原っぱが思い起こされます。まさに「緑地」です。昔の東京には、こんな原っぱがいたるところにあり、こどもたちの遊び場になっていたものです。

世田谷区の市民緑地は、すべて一般財団法人世田谷トラストまちづくりの管理下にあります。私たちは地元のNPOとして、その維持管理に協力し、この市民緑地が地域の貴重な財産として育っていくよう、力を尽くすつもりです。