事業案内
世田谷グリーンソサエティが手がける、主な事業をご紹介します。
■緑化植花事業
まちのスキ間をみどりで埋める
遊休地にマンションが建設される・農地が駐車場や集合住宅に転用される・相続のため売却された住宅の跡地に複数の戸建て住宅が建設される・団地が再開発される…。その度に緑地面積は削られ、大木が伐採されています。みどり率の向上は、住宅比率の高い世田谷区においてさえ、並大抵のことではない現実があります。
しかし、まちには、まだまだ緑化できるスキ間のようなスペースはたくさんあります。そこに木を植え、花を育てることで、街かどの表情は一変するでしょう。みどりは小鳥や昆虫を引き寄せ、なにより人々を結びつけてくれます。
舗装面も、プランターでもっと緑化できる
放置され、モノが置かれた植栽スペース。これもまちのスキ間のひとつ
■育苗事業
苗を、自分たちの手で育てる
梅雨時は、憂鬱な季節ですが、「挿し木」には最大の好機です。春に伸びたばかりの挿し穂は若く元気で、曇天と豊富な雨が、しっかりと根付かせてくれるからです。また、水やりさえ欠かさなければ、挿し木は10月頃まで十分可能です。
挿し木の最大のメリットは、ローコストで確実に苗を手に入れることができる点にあります。同じことは、どんぐりや果物の種にも言えます。なにも高価な苗木を購入しなくとも、少し成長に時間がかかるとはいえ、自分たちで一から育てる喜び・楽しみは、なにものにも代え難いものがあります。
10月に挿し木したチェリーセージ(12月のようす)
翌年にはこうなる
みんなで楽しくどんぐり拾い(井の頭公園で)
■緑地の維持・管理事業
みどりの環境を維持する
みどりは、植えるよりも、その後の管理が重要です。水やりにはじまり、施肥、病害虫対策、剪定、除草…と、やるべきことはたくさんあります。にもかかわらず、管理要員や予算の不足から、雑草だらけにしてしまったり、枯らしたり、挙句なにも植えられずに放置されてしまう緑地や花壇が多いのは残念なことです。
みどり、とりわけ公共空間のみどりの維持は、それを享受する人びとの役目でもあります。みどりの世話は楽しいものです。私たちは、自ら緑地の維持・管理に携わるかたわら、ともに活動する方々のコーディネート役を務めていきます。
すばらしい校庭の芝生。いつまでも守っていきたい
せっかくの芝生による屋上緑化も、雑草を生やしてはもったいない
■教育・啓発事業
今日、地球は気候変動の脅威にさらされています。この人類史的な危機に立ち向かうには、私たちは私たち一人ひとりがより深く現実と向き合い、また、次世代のためにできることは何かを考え、行動する必要があると思います。
シンポジウムや学習会の開催は、そのための恰好の機会となるでしょう。また、より暮らしに密着したガーデニング教室も、定期開催していきます。小学校を舞台とした緑化活動は、「総合的な学習の時間」によらずとも、生徒たちにみどりを慈しみ育む心を育てられるものと期待しています。
ガーデニング教室
校庭のシラカシの樹の下でどんぐり拾いに熱中する子どもたち